2009年 09月 11日
上海旅行記 2009年8月 [はじめに] |
2009(平成21)年8月17日~8月20日
私の中国語による中国旅行紀・中国電影評論本である『取景中国 跟着電影去旅行(Shots of China)』が完成!そしてそれが、8月13日~20日、上海の上海展覧中心で開催されるブックフェア(2009上海書展)で展示されることに。出版社である上海文芸出版社は『取景中国』の売り込みに力を入れ、8月18日(火)午前中にブースを設け、説明会とサイン会をセットしてくれるらしい。同行する毛丹青さんには中国中央電視台(CCTV)の密着取材がつくそうだが、ブックフェアの様子や、なぜ私の本のプロデュースをしたのかなどについても語られる予定。こりゃ面白そうだ。
①08年8月22日~24日の上海旅行で陸震偉さんに撮ってもらった写真と、②09年3月24日~27日の北京・上海旅行で佐渡多真子さんに撮ってもらった北京新超越広告有限公司のスタジオでの写真が『取景中国』のトップを飾っているが、08年3月の毛丹青さんとの出会いから約1年半、よくぞここまで立派な本が完成したものだ。上海に行けば、また昼食・夕食ごとにたくさんの毛さん人脈との交流が広がるはず。今回も大いなる楽しみをもって上海へ!
[旅行日程メモ]
(はじめに) この記事
(1日目旅行記) 2009(平成21)年8月17日
(2日目旅行記) 2009(平成21)年8月18日
(3日目旅行記) 2009(平成21)年8月19日
(4日目旅行記) 2009(平成21)年8月20日
[今回の上海旅行の目的]
1 今回の上海旅行のメインの目的は、09年8月13日から19日まで上海の上海展覧中心で開催されるブックフェア(2009上海書展)への参加。つまり、上海文芸出版社が出品する4000冊以上の出版物の1つとして、私の中国語での出版デビュー作となった『取景中国 跟着電影去旅行(Shots of China)』が出品されたわけだ。後述のように、この「2009上海書展」は非常に大規模なもので、『取景中国』のブースには私の等身大のポスターが立てられ、ちょっとした説明会やサイン会もやるらしい。そんなブックフェアの中で私の本はどのように扱われるのだろうか?そしてそこで、私はどんな話をすることになるのだろうか?
2 今回の上海旅行は、同行する毛丹青にとっても大きな意味があった。それは、中国中央電視台が日中で活躍するバイリンガル作家毛丹青を密着取材することになったためだ。毛丹青が上海電視台で月~金に放映されている、李蕾キャスターによる30分のトーク番組に準レギュラーとして出演していることは知っていたが、今回の中国中央電視台による密着取材は日本の『情熱大陸』のような番組を目指したもの。番組自体は30分程度だが、長期・大量取材はまさに密着。そして、毛丹青が日本人弁護士坂和章平の『取景中国』の出版をプロデュースしたのはなぜ?それも密着取材のテーマの1つだから、ブックフェアには当然中国中央電視台のディレクターとカメラマンも同行するらしい。さあ、毛丹青の密着取材はいかに展開?そして、その一部に私はいかに関与?
[『取景中国』完成までの道のり]
『取景中国』の出版は09年8月13日~19日の上海書展への出品にターゲットを定めて完成することができた。そこであらためて『取景中国』完成までの道のりを振り返り、整理しておきたい。
1 毛丹青との出会い
私と毛丹青の出会いをセットしてくれたのは、日本への留学生だった郭小莉。大学を卒業し、近畿日本ツーリストに就職した後、関西国際観光推進センターに転職していた小莉から「日中バイリンガル作家の毛丹青を紹介したい」「坂和が中国映画について中国語の本を出版したいという希望を持っているなら、きっと力になってくれるはずだ」という話を聞き、はじめて毛丹青と小莉が私の事務所にやって来たのは08年3月19日の午後7時だった。折しもこの日は大雨。事務所での簡単な自己紹介の後、予約していた「神鷹」というちゃんこ料理店へ移動することになった。毛丹青と小莉は徒歩での移動だが、私は例によって自転車。神鷹での話も弾んだが、毛丹青にはスーツ姿で自転車に乗っている私の姿がよほど印象に残ったらしく、それがその後再三話題にのぼっている。
2 「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」への出席
この出会いにおける中心のテーマは、互いの人物紹介と中国映画についての私の熱い思いだった。その時に話題に出たのが、08年4月2日午後3時~5時にドーンセンターで開催が予定されている「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」とその後の「懇親会」に出席してはどうかということ。座談会に出席するのは大学で中国文学を研究している学者ばかりだと聞いて一瞬ためらったが、蘇童(スー・トン)は張藝謀(チャン・イーモウ)監督の名作『紅夢』の原作者として有名だから是非出席したいと思ったうえ、『シネマルーム5(坂和的中国電影大観)』を皆さんにプレゼントするいい機会だと考えて出席を決意。当日は通訳係となる留学生と共に参加し、たった一人だけ中国語をしゃべれない私が堂々と「質問」にも立ち上がることに。この時に名刺交換をし、知り合った先生方の何人かはその後も親しくおつき合いさせていただいているうえ、このとき中国から出席していた上海文芸出版社の夏青根さんが今回の『取景中国』の責任者としてすべてを仕切ってくれたのだから、出会いとは不思議なものだ。
3 毛丹青および王淑敏(翻訳)との打合せと原稿のやりとり
3月19日のはじめての出会いと、4月2日の「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」での交流によって、毛丹青は私の中国語での出版を本気でプロデュースする気になってくれたようだ。当初日本人弁護士兼映画評論家坂和章平による中国映画論のようなイメージで出発したが、中国旅行をメインとしたものに大きく方向転換したのは、08年8月13日の打合せの結果。
他方、中国映画と中国旅行記の翻訳者として毛丹青が推薦してくれたのが、東京に住む王淑敏。資料はメールで大量に送ることができるから、場所が離れていることは全然苦にならないうえ、月に一度役員会出席のため東京出張が予定されている私には、その東京行きをより充実したものにするチャンスにもなった。
4 08年8月22日~24日の出版打合せのための上海旅行
ここでの成果は、①本屋さんの見学によって、旅行本は売れやすいが、映画本は売れにくいと確認できたため、今回の出版は旅行をメイン、映画をサブにすることの確認、②出版物に掲載するため、田子坊でのプロのカメラマン陸震偉による写真撮影(その写真が今回カバーと1頁目に掲載)(詳細は、上海旅行記(2008(平成20)年8月22日~8月24日参照)。
5 09年3月24日~27日北京・上海旅行
(1)この北京・上海旅行の目的は2つ。1つは出版物に掲載するインパクトのある写真の撮影、もう1つは出版に向けての詳細詰めと特約潤色の尹寧、デザイナーの王偉との顔合わせと打合せだ。
(2)北京での撮影は女性のプロカメラマン佐渡多真子によるもの。1日目は北京新超越広告有限公司(陳小東さんの事務所)で、毛丹青との対談風景を、そして2日目は胡同(フートン)で遊ぶというテーマで東四条で撮影を実施。そして、1日目の対談の写真が、今回の本の2~3頁目に見開きでドーンと飾ることに。
(3)上海文芸出版社での打合せは、8月に開催されるブックフェアへの出品を目指して完成させるという確認となった(詳細は、北京・上海旅行記(2009(平成21)年3月24日~27日参照)。
私の中国語による中国旅行紀・中国電影評論本である『取景中国 跟着電影去旅行(Shots of China)』が完成!そしてそれが、8月13日~20日、上海の上海展覧中心で開催されるブックフェア(2009上海書展)で展示されることに。出版社である上海文芸出版社は『取景中国』の売り込みに力を入れ、8月18日(火)午前中にブースを設け、説明会とサイン会をセットしてくれるらしい。同行する毛丹青さんには中国中央電視台(CCTV)の密着取材がつくそうだが、ブックフェアの様子や、なぜ私の本のプロデュースをしたのかなどについても語られる予定。こりゃ面白そうだ。
①08年8月22日~24日の上海旅行で陸震偉さんに撮ってもらった写真と、②09年3月24日~27日の北京・上海旅行で佐渡多真子さんに撮ってもらった北京新超越広告有限公司のスタジオでの写真が『取景中国』のトップを飾っているが、08年3月の毛丹青さんとの出会いから約1年半、よくぞここまで立派な本が完成したものだ。上海に行けば、また昼食・夕食ごとにたくさんの毛さん人脈との交流が広がるはず。今回も大いなる楽しみをもって上海へ!
[旅行日程メモ]
(はじめに) この記事
(1日目旅行記) 2009(平成21)年8月17日
(2日目旅行記) 2009(平成21)年8月18日
(3日目旅行記) 2009(平成21)年8月19日
(4日目旅行記) 2009(平成21)年8月20日
[今回の上海旅行の目的]
1 今回の上海旅行のメインの目的は、09年8月13日から19日まで上海の上海展覧中心で開催されるブックフェア(2009上海書展)への参加。つまり、上海文芸出版社が出品する4000冊以上の出版物の1つとして、私の中国語での出版デビュー作となった『取景中国 跟着電影去旅行(Shots of China)』が出品されたわけだ。後述のように、この「2009上海書展」は非常に大規模なもので、『取景中国』のブースには私の等身大のポスターが立てられ、ちょっとした説明会やサイン会もやるらしい。そんなブックフェアの中で私の本はどのように扱われるのだろうか?そしてそこで、私はどんな話をすることになるのだろうか?
2 今回の上海旅行は、同行する毛丹青にとっても大きな意味があった。それは、中国中央電視台が日中で活躍するバイリンガル作家毛丹青を密着取材することになったためだ。毛丹青が上海電視台で月~金に放映されている、李蕾キャスターによる30分のトーク番組に準レギュラーとして出演していることは知っていたが、今回の中国中央電視台による密着取材は日本の『情熱大陸』のような番組を目指したもの。番組自体は30分程度だが、長期・大量取材はまさに密着。そして、毛丹青が日本人弁護士坂和章平の『取景中国』の出版をプロデュースしたのはなぜ?それも密着取材のテーマの1つだから、ブックフェアには当然中国中央電視台のディレクターとカメラマンも同行するらしい。さあ、毛丹青の密着取材はいかに展開?そして、その一部に私はいかに関与?
[『取景中国』完成までの道のり]
『取景中国』の出版は09年8月13日~19日の上海書展への出品にターゲットを定めて完成することができた。そこであらためて『取景中国』完成までの道のりを振り返り、整理しておきたい。
1 毛丹青との出会い
私と毛丹青の出会いをセットしてくれたのは、日本への留学生だった郭小莉。大学を卒業し、近畿日本ツーリストに就職した後、関西国際観光推進センターに転職していた小莉から「日中バイリンガル作家の毛丹青を紹介したい」「坂和が中国映画について中国語の本を出版したいという希望を持っているなら、きっと力になってくれるはずだ」という話を聞き、はじめて毛丹青と小莉が私の事務所にやって来たのは08年3月19日の午後7時だった。折しもこの日は大雨。事務所での簡単な自己紹介の後、予約していた「神鷹」というちゃんこ料理店へ移動することになった。毛丹青と小莉は徒歩での移動だが、私は例によって自転車。神鷹での話も弾んだが、毛丹青にはスーツ姿で自転車に乗っている私の姿がよほど印象に残ったらしく、それがその後再三話題にのぼっている。
2 「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」への出席
この出会いにおける中心のテーマは、互いの人物紹介と中国映画についての私の熱い思いだった。その時に話題に出たのが、08年4月2日午後3時~5時にドーンセンターで開催が予定されている「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」とその後の「懇親会」に出席してはどうかということ。座談会に出席するのは大学で中国文学を研究している学者ばかりだと聞いて一瞬ためらったが、蘇童(スー・トン)は張藝謀(チャン・イーモウ)監督の名作『紅夢』の原作者として有名だから是非出席したいと思ったうえ、『シネマルーム5(坂和的中国電影大観)』を皆さんにプレゼントするいい機会だと考えて出席を決意。当日は通訳係となる留学生と共に参加し、たった一人だけ中国語をしゃべれない私が堂々と「質問」にも立ち上がることに。この時に名刺交換をし、知り合った先生方の何人かはその後も親しくおつき合いさせていただいているうえ、このとき中国から出席していた上海文芸出版社の夏青根さんが今回の『取景中国』の責任者としてすべてを仕切ってくれたのだから、出会いとは不思議なものだ。
3 毛丹青および王淑敏(翻訳)との打合せと原稿のやりとり
3月19日のはじめての出会いと、4月2日の「中国の人気作家蘇童が行く関西の旅 歓迎座談会」での交流によって、毛丹青は私の中国語での出版を本気でプロデュースする気になってくれたようだ。当初日本人弁護士兼映画評論家坂和章平による中国映画論のようなイメージで出発したが、中国旅行をメインとしたものに大きく方向転換したのは、08年8月13日の打合せの結果。
他方、中国映画と中国旅行記の翻訳者として毛丹青が推薦してくれたのが、東京に住む王淑敏。資料はメールで大量に送ることができるから、場所が離れていることは全然苦にならないうえ、月に一度役員会出席のため東京出張が予定されている私には、その東京行きをより充実したものにするチャンスにもなった。
4 08年8月22日~24日の出版打合せのための上海旅行
ここでの成果は、①本屋さんの見学によって、旅行本は売れやすいが、映画本は売れにくいと確認できたため、今回の出版は旅行をメイン、映画をサブにすることの確認、②出版物に掲載するため、田子坊でのプロのカメラマン陸震偉による写真撮影(その写真が今回カバーと1頁目に掲載)(詳細は、上海旅行記(2008(平成20)年8月22日~8月24日参照)。
5 09年3月24日~27日北京・上海旅行
(1)この北京・上海旅行の目的は2つ。1つは出版物に掲載するインパクトのある写真の撮影、もう1つは出版に向けての詳細詰めと特約潤色の尹寧、デザイナーの王偉との顔合わせと打合せだ。
(2)北京での撮影は女性のプロカメラマン佐渡多真子によるもの。1日目は北京新超越広告有限公司(陳小東さんの事務所)で、毛丹青との対談風景を、そして2日目は胡同(フートン)で遊ぶというテーマで東四条で撮影を実施。そして、1日目の対談の写真が、今回の本の2~3頁目に見開きでドーンと飾ることに。
(3)上海文芸出版社での打合せは、8月に開催されるブックフェアへの出品を目指して完成させるという確認となった(詳細は、北京・上海旅行記(2009(平成21)年3月24日~27日参照)。
by sakawa-ryokou
| 2009-09-11 11:59
| 海外旅行(中国)