2010年 05月 10日
厦門旅行記 2009年11月 [3日目] |
[旅行日程メモ]
(はじめに)
(1日目旅行記) 2009(平成21)年11月6日
(2日目旅行記) 2009(平成21)年11月7日
(3日目旅行記) 2009(平成21)年11月8日 この記事
(4日目旅行記) 2009(平成21)年11月9日
2009(平成21)年11月8日(日) ⇒ 写真3-①~26
1 起床(6:00)、朝食(6:30~7:00)、メモづくり
今日は高嵐嵐さんをガイドに、朝から夕方までコロンス島の観光。晩は林東雲さんの家族との会食だ。今日もきっちり6時に起床し、しっかりとバイキングを食べ、昨日と同じく部屋の中でメモづくりを。
2 ホテル出発(8:40)、船着場へ(9:00)
ホテルから中山中路を通って船着場へ行く道は、1日目の夜と昨日の朝で確認済み。友人は途中中国人民銀行に寄る用事があるとのことで、私はしばらく歩行者天国の様子を撮影(写真3ー①)したりしながら一人で船着場へ。9時過ぎに高さんと合流。3人で渡し船に乗り込んだが、この船はまず鼓浪嶼(コロンス島)の周りを一周した後コロンス島の船着場に着くらしい。その料金は1人15元。
3 島を一周後、コロンス島へ(9:20~10:00)
(1)この船から台湾の金門島が見えるらしいが、今日は少し曇っているからちょっとムリ?それでもみんな先を争って双眼鏡で金門島を探していたが、目下白内障で視力が悪くなっている私には余計ムリ?
(2)島を一周する中で私にはっきりわかったのは、一番高いところにそびえている日光岩と鄭成功の巨大な石像。もっとも、鄭成功はオランダを駆逐したのだから、コロンス島の東から厦門島に向かって立つのではなく、コロンス島の南から外洋に向かって立った方がカッコいい、と私は思ったが、さて?コロンス島へ降り立ってみると、厦門島はすぐ目の前だから泳いで渡れる距離?(写真3ー②)
4 コロンス島見学(10:30~16:30)
(1)コロンス島に到着、バッテリーカーで菽荘花園へ(10:45~11:00)
事前のガイド本で知ったのは、コロンス島内での移動手段はもっぱら有料のバッテリーカーか2本の足だけだということ。専用のバッテリーカーは運転手以外に3人×3列の9人乗りで、クラクションがわりにかわいらしい音楽が鳴るのが特徴?(写真3ー③)船着場に到着後、高さんがいろいろと交渉しているのだが、その内容が私にはイマイチ。結局最初の観光目的地まで送り届ける料金が1人40元だということが後でわかったから、中国における契約内容の確認がいかに難しいかをこんな場面でも実感。1人40元のところ3人で100元にまけてくれたり、コロンス島の牛皮の地図12元のところを10元にまけてくれたりしたのはうれしかったが、船着場から最初の観光目的地である菽荘花園まで1人40元というのはいかにも高いのでは?
(2)菽荘花園見学(11:00~11:30)
最初の観光地菽荘花園は、林叔蔵が1913年につくった美しい庭。もともと福建省の龍海角美に住んでいた林家は、父の林維源の代に台湾の淡水に移り住み、板橋別墅という別荘を所有したらしい。そして1895年の日清戦争の勃発で一家は台湾を追われ、厦門のコロンス島に定住したが、郷愁の念が強くなり板橋別墅に似せた庭園をつくったとのことだ。菽荘花園の名前は林叔蔵の文字の発音をまねたもので、1955年に公園として寄贈されたとのことだ。(写真3ー④、⑤)
(3)ピアノ博物館見学(11:30~12:00)
コロンス島は鼓浪嶼と書くように、浪の音が美しい小島?コロンス島には、文化大革命時代につくられたピアノ協奏曲『黄河』が代表作とされる殷承宗さんをはじめ有名なピアニストが多数生まれているらしい。それがなぜかはわからないが、コロンス島の浪の音がいい影響を与えていたのかも?それはともかく、陳嘉庚紀念勝地をつくった華僑の陳嘉庚もすごいが、世界中からピアノを集めてピアノ博物館をつくり寄付をしたという華僑の胡友義もすごい。もっとも、ピアノ博物館を見学して回ってもいろいろなピアノを置いているだけだから、よほどピアノという楽器に興味を持っている人でなければ、あまり面白いものではないかも?(写真3ー⑥)
(4)日光岩見学(12:00~12:30)
ピアノ博物館の中は冷房が効いていたから涼しかったが、外に出ると非常に暑い。そのうえ日光岩はコロンス島の最高峰92.68mにあるから、頂上まで登るのはかなり大変。しかし、リュックを背負い、カメラを持って一歩一歩歩いていくしかない。日光岩のふもとには日光岩寺がある(写真3-⑦)。また、頂上までにはさまざまな刻石があり、中でも「鷺江第一」と彫られた文字は有名らしい(写真3-⑧)。そして、いよいよ頂上にある直径40m以上の巨石の頂上に狭い急な階段を上って挑戦(写真3-⑨)。頂上に立った時には汗びっしょりとなったが、ここから見下ろす全景はさすがに絶景だ。「日光岩に登らず、厦門をいうべからず」の格言に反しない行動をとれたことに大満足。(写真3ー⑩)
(5)ロープウェイで百鳥園へ(12:30~12:50)
次はロープウェイに乗って百鳥園へ。私は高所恐怖症。そのうえ、このロープウェイは2人乗りの小さいもので何となく頼りないから、少し恐い。しかし、そうも言っていられないから、私が一人で1つのカゴに乗り、次のカゴに乗った2人から写真撮影してもらうことに(写真3-⑪、⑫)。
(6)まずシネマ館へ(13:00~13:15)
対岸に到着して百鳥園へ入ろうとすると、向かいに「电 影院 CINEMA」と書かれたおしゃれな映画館があった(写真3ー⑬)。ここではコロンス島の見どころをまとめた15分ほどの映画を上映しているらしい。上映時間は13時からなのであと10分ほど。300席くらいあるかなり大きな劇場だが、入っているのはほんの数人だけ。汗びっしょりになっている私たちは休憩と涼みを兼ねてこれを観ることに。
そこで役立ったのが、昨日中山中路の店で買い、アンダーシャツと共にリュックに入れていたクロコダイルの半袖シャツ。つまり、急遽トイレに入り、汗をタップリと吸った長袖のポロシャツから持参の半袖シャツに着替えたわけだ。例によって一番前の席に一人で座った私は、お行儀が悪いと知りつつ、ズボンのベルトを緩めて汗で濡れたパンツを少しでも乾燥。映画は結構うまく編集されていたが、その15分の上映時間中も大いに時間を有効に活用したわけだ。
(7)百鳥園見学(13:15~13:30)
百鳥園に入るとまず目の前に赤い色、青い色、白い色のオウム(写真3-⑭、⑮)が並んで止まっているのにビックリ。手を出したら触れることができるが、噛まれるかもしれないのでさすがに手は出せない。また、「你好(ニーハオ)」と呼びかけても全然答えてくれないから、このオウムはかなり横着者?
百鳥園は全体がゴルフ場の打ちっぱなしのように金網で覆われているから人間と鳥の距離感は近いが、オウム以外にはあまり見どころなし?
(8)風琴博物館見学(14:00~14:15)
私たちが購入した80元の観光チケットでは、菽荘花園、日光岩、百鳥園、風琴博物館、皓月園の5カ所を見ることができる。そこで、次は風琴博物館へ行くことに。風琴とはアコーディオンのことかと思ったが、そうではなくこれはオルガンのこと。道々に残る美しい洋風館(写真3-⑯)を楽しみながら、約20分歩いていくと風琴博物館があった(写真3-⑰)。ここには巨大なパイプオルガンをはじめ、多数のオルガンが展示されていた(写真3-⑱)が、これもピアノ博物館と同様、単に並んでいるだけだからあまり面白みはない。そのためか、ここを訪れている観光客は少なかった。
(9)鄭成功の石像と皓月園見学(14:30~15:10)
今日は9時頃の船に乗ってコロンス島に渡り、最初こそバッテリーカーに乗ったが、その後は昼食も食べないまま歩きずめ。とりわけ日光岩への登山(?)は厳しかった。そのため私はまだまだ元気だが、あとの2人はくたびれ気味で、鄭成功の像がある皓月園へ行くのはノーサンキューとのこと。時刻は14時30分頃。巨大な鄭成功像をバックにする花婿・花嫁衣装を着た数組の新婚カップルの撮影会が実施されていたから、私もそこに割り込んで鄭成功像をバックに撮影(写真3-⑲)。そして、そこで休憩しながら待っているという2人を残して私一人で巨大な鄭成功像と皓月園へ。そこで頼んだのは、私が巨大な鄭成功像の前でタオルを振って立つのでそれを撮影してくれということ。かなりバカげた挑戦だが、結果は見事に大成功。しかし、さてそれがわかるかな?(写真3-⑳)。
海に向かって立つ鄭成功の石像は高さが15.7mもあるから、真下から見るとその巨大さにビックリ。しかし、新婚カップルが写真をとっていた場所からは意外に近く、歩いて5分ほどだ。その下でタオルを振っている姿を写真を撮ってもらった後(といっても、ホントにシャッターを押してくれているかどうかはまったく見えない)、小さな資料館に入って絵はがきを購入。そして、階段を下に降りて皓月園に入る(写真3ー21)と、そこには鄭成功と騎馬隊をモチーフにした巨大なブロンズ像があった(写真3ー22)。私は鄭成功のことを呉子牛(ウー・ヅーニウ)監督の『国姓爺合戦』(01年)(『シネマルーム5』155頁参照)で学んだが、そのカッコいい生き方が大好き。そのため、巨大な石像や今にも動き出しそうなブロンズ像を見学できたことに感激。
もっとも、帰国後資料を整理していると、この皓月園とは別に日光岩のふもとに鄭成功紀念館があり、ここには鄭成功にまつわる文物を展示しているらしいから、これを見逃したのは非常に残念。
(10)「張三瘋欧式嬭茶舗」にて紅茶を
以上で一応コロンス島での観光をすべて終え、船着場の奥にある商店街でひと休みしつつ、おみやげなどを買うことに。そこで入ったのが、「張三瘋欧式嬭茶舗」という紅茶屋(写真3ー23)。これは最近ネット上で有名になったおしゃれな洋風の紅茶屋らしい。紅茶一杯15元は結構高いが、それでも小さな店内は女性客やアベックでいっぱい。
(11)「黄金香」にて牛肉干、猪肉干を購入
次に商店街をブラブラしていて目についたのが、「黄金香」という小さな店。店の前に人だかりができているのは、試食品として牛肉干と猪肉干を気前よく次々と提供しているから。昨日、中山中路を散策中に食べた「美珍香」の焼肉もおいしかったが、ここで試食した牛肉干と猪肉干もメチャうまい。牛肉干2個と猪肉干2個がセットで赤い袋に入ったものが50元だが、それが飛ぶように売れている。たくさん試食したこともあり、こりゃ買わなければと思って買ったが、こうなるとどうしても欲しくなるのがビール。そこで近くの店で瓶ビールを10元で買い、牛肉干と猪肉干を食べながら歩くと、気分は最高(写真3ー24)。
5 コロンス島からアモイ島へ(16:40~16:50)
名残惜しいが、そろそろコロンス島ともお別れの時が近づいてきた。船着場に行くと(写真3-25)、ちょうど船が出る直前だったので乗り込もうとしたが、危ないので中止。約10分後の次の船に乗り込んだが、来る時はゆっくり座れても、帰りはラッシュ並みの混雑。帰りは真っ直ぐ厦門の船着場に進むから渡航時間は5~10分だ。船着場に到着後、今日一日つき合ってもらった高さんとお別れ。本当に今日は一日おつかれさまでした。
6 ホテル到着、シャワー(17:10)
船着場からは、慣れた道を歩いてホテルへ。この後おいしい夕食を食べるためには、汗を流すことが不可欠。18時にタクシーに乗って林先生たちとの夕食会に行く予定だから、その前に手早くシャワーを。
7 タクシーで夕食会へ(18:10~)、夕食(18:20~21:00)
(1)今日の夕食は林先生とそのご主人の謝松さん、12歳の娘さん、運転手さん、そして私たち2人の計6人。海沿いの大きなレストランだが、ここは海鮮料理が売りらしい。
(2)最初に出たのは日本風の刺身ではなく煮魚だったが、新鮮なだけに身がプリプリしていて本当においしい。次に出てきたシャコは日本で見るものの3倍くらいあったが、決して大味ではなく、身が引き締まり美味。その他、どれもこれもおいしいものばかり。
(3)厦門市で政府の仕事をしているご主人は気さくな人で、日中の食比較の他、例えばシャコという単語や1、2、3、4の数字の数え方など、厦門の言葉が日本語とよく似ていることなど話題が豊富。したがって、私の片言の中国語も交えながらいろいろな話題で盛りあがった。また、日本のアニメが大好きな娘さんは、日本語を学ぶためにも同世代の日本の男の子と文通したいとのこと。そんな日本人の男の子を紹介してくれと頼まれた私は、娘さんに対して「我想努力!」(努力したいと思います)と答えたから、そんな年頃のしっかりした息子さんを持った人がいれば、是非私に連絡を。
(4)ビールをタップリ飲みながらの楽しい会食が終わると、記念撮影(写真3ー26)。再度厦門に来た時も、よろしくお願いします。
8 ホテル到着(21:30)、シャワー、就寝
シャワーをして荷物を整理し、明日の特別講義のための勉強をして就寝。
(はじめに)
(1日目旅行記) 2009(平成21)年11月6日
(2日目旅行記) 2009(平成21)年11月7日
(3日目旅行記) 2009(平成21)年11月8日 この記事
(4日目旅行記) 2009(平成21)年11月9日
2009(平成21)年11月8日(日) ⇒ 写真3-①~26
1 起床(6:00)、朝食(6:30~7:00)、メモづくり
今日は高嵐嵐さんをガイドに、朝から夕方までコロンス島の観光。晩は林東雲さんの家族との会食だ。今日もきっちり6時に起床し、しっかりとバイキングを食べ、昨日と同じく部屋の中でメモづくりを。
2 ホテル出発(8:40)、船着場へ(9:00)
ホテルから中山中路を通って船着場へ行く道は、1日目の夜と昨日の朝で確認済み。友人は途中中国人民銀行に寄る用事があるとのことで、私はしばらく歩行者天国の様子を撮影(写真3ー①)したりしながら一人で船着場へ。9時過ぎに高さんと合流。3人で渡し船に乗り込んだが、この船はまず鼓浪嶼(コロンス島)の周りを一周した後コロンス島の船着場に着くらしい。その料金は1人15元。
3 島を一周後、コロンス島へ(9:20~10:00)
(1)この船から台湾の金門島が見えるらしいが、今日は少し曇っているからちょっとムリ?それでもみんな先を争って双眼鏡で金門島を探していたが、目下白内障で視力が悪くなっている私には余計ムリ?
(2)島を一周する中で私にはっきりわかったのは、一番高いところにそびえている日光岩と鄭成功の巨大な石像。もっとも、鄭成功はオランダを駆逐したのだから、コロンス島の東から厦門島に向かって立つのではなく、コロンス島の南から外洋に向かって立った方がカッコいい、と私は思ったが、さて?コロンス島へ降り立ってみると、厦門島はすぐ目の前だから泳いで渡れる距離?(写真3ー②)
4 コロンス島見学(10:30~16:30)
(1)コロンス島に到着、バッテリーカーで菽荘花園へ(10:45~11:00)
事前のガイド本で知ったのは、コロンス島内での移動手段はもっぱら有料のバッテリーカーか2本の足だけだということ。専用のバッテリーカーは運転手以外に3人×3列の9人乗りで、クラクションがわりにかわいらしい音楽が鳴るのが特徴?(写真3ー③)船着場に到着後、高さんがいろいろと交渉しているのだが、その内容が私にはイマイチ。結局最初の観光目的地まで送り届ける料金が1人40元だということが後でわかったから、中国における契約内容の確認がいかに難しいかをこんな場面でも実感。1人40元のところ3人で100元にまけてくれたり、コロンス島の牛皮の地図12元のところを10元にまけてくれたりしたのはうれしかったが、船着場から最初の観光目的地である菽荘花園まで1人40元というのはいかにも高いのでは?
(2)菽荘花園見学(11:00~11:30)
最初の観光地菽荘花園は、林叔蔵が1913年につくった美しい庭。もともと福建省の龍海角美に住んでいた林家は、父の林維源の代に台湾の淡水に移り住み、板橋別墅という別荘を所有したらしい。そして1895年の日清戦争の勃発で一家は台湾を追われ、厦門のコロンス島に定住したが、郷愁の念が強くなり板橋別墅に似せた庭園をつくったとのことだ。菽荘花園の名前は林叔蔵の文字の発音をまねたもので、1955年に公園として寄贈されたとのことだ。(写真3ー④、⑤)
(3)ピアノ博物館見学(11:30~12:00)
コロンス島は鼓浪嶼と書くように、浪の音が美しい小島?コロンス島には、文化大革命時代につくられたピアノ協奏曲『黄河』が代表作とされる殷承宗さんをはじめ有名なピアニストが多数生まれているらしい。それがなぜかはわからないが、コロンス島の浪の音がいい影響を与えていたのかも?それはともかく、陳嘉庚紀念勝地をつくった華僑の陳嘉庚もすごいが、世界中からピアノを集めてピアノ博物館をつくり寄付をしたという華僑の胡友義もすごい。もっとも、ピアノ博物館を見学して回ってもいろいろなピアノを置いているだけだから、よほどピアノという楽器に興味を持っている人でなければ、あまり面白いものではないかも?(写真3ー⑥)
(4)日光岩見学(12:00~12:30)
ピアノ博物館の中は冷房が効いていたから涼しかったが、外に出ると非常に暑い。そのうえ日光岩はコロンス島の最高峰92.68mにあるから、頂上まで登るのはかなり大変。しかし、リュックを背負い、カメラを持って一歩一歩歩いていくしかない。日光岩のふもとには日光岩寺がある(写真3-⑦)。また、頂上までにはさまざまな刻石があり、中でも「鷺江第一」と彫られた文字は有名らしい(写真3-⑧)。そして、いよいよ頂上にある直径40m以上の巨石の頂上に狭い急な階段を上って挑戦(写真3-⑨)。頂上に立った時には汗びっしょりとなったが、ここから見下ろす全景はさすがに絶景だ。「日光岩に登らず、厦門をいうべからず」の格言に反しない行動をとれたことに大満足。(写真3ー⑩)
(5)ロープウェイで百鳥園へ(12:30~12:50)
次はロープウェイに乗って百鳥園へ。私は高所恐怖症。そのうえ、このロープウェイは2人乗りの小さいもので何となく頼りないから、少し恐い。しかし、そうも言っていられないから、私が一人で1つのカゴに乗り、次のカゴに乗った2人から写真撮影してもらうことに(写真3-⑪、⑫)。
(6)まずシネマ館へ(13:00~13:15)
対岸に到着して百鳥園へ入ろうとすると、向かいに「电 影院 CINEMA」と書かれたおしゃれな映画館があった(写真3ー⑬)。ここではコロンス島の見どころをまとめた15分ほどの映画を上映しているらしい。上映時間は13時からなのであと10分ほど。300席くらいあるかなり大きな劇場だが、入っているのはほんの数人だけ。汗びっしょりになっている私たちは休憩と涼みを兼ねてこれを観ることに。
そこで役立ったのが、昨日中山中路の店で買い、アンダーシャツと共にリュックに入れていたクロコダイルの半袖シャツ。つまり、急遽トイレに入り、汗をタップリと吸った長袖のポロシャツから持参の半袖シャツに着替えたわけだ。例によって一番前の席に一人で座った私は、お行儀が悪いと知りつつ、ズボンのベルトを緩めて汗で濡れたパンツを少しでも乾燥。映画は結構うまく編集されていたが、その15分の上映時間中も大いに時間を有効に活用したわけだ。
(7)百鳥園見学(13:15~13:30)
百鳥園に入るとまず目の前に赤い色、青い色、白い色のオウム(写真3-⑭、⑮)が並んで止まっているのにビックリ。手を出したら触れることができるが、噛まれるかもしれないのでさすがに手は出せない。また、「你好(ニーハオ)」と呼びかけても全然答えてくれないから、このオウムはかなり横着者?
百鳥園は全体がゴルフ場の打ちっぱなしのように金網で覆われているから人間と鳥の距離感は近いが、オウム以外にはあまり見どころなし?
(8)風琴博物館見学(14:00~14:15)
私たちが購入した80元の観光チケットでは、菽荘花園、日光岩、百鳥園、風琴博物館、皓月園の5カ所を見ることができる。そこで、次は風琴博物館へ行くことに。風琴とはアコーディオンのことかと思ったが、そうではなくこれはオルガンのこと。道々に残る美しい洋風館(写真3-⑯)を楽しみながら、約20分歩いていくと風琴博物館があった(写真3-⑰)。ここには巨大なパイプオルガンをはじめ、多数のオルガンが展示されていた(写真3-⑱)が、これもピアノ博物館と同様、単に並んでいるだけだからあまり面白みはない。そのためか、ここを訪れている観光客は少なかった。
(9)鄭成功の石像と皓月園見学(14:30~15:10)
今日は9時頃の船に乗ってコロンス島に渡り、最初こそバッテリーカーに乗ったが、その後は昼食も食べないまま歩きずめ。とりわけ日光岩への登山(?)は厳しかった。そのため私はまだまだ元気だが、あとの2人はくたびれ気味で、鄭成功の像がある皓月園へ行くのはノーサンキューとのこと。時刻は14時30分頃。巨大な鄭成功像をバックにする花婿・花嫁衣装を着た数組の新婚カップルの撮影会が実施されていたから、私もそこに割り込んで鄭成功像をバックに撮影(写真3-⑲)。そして、そこで休憩しながら待っているという2人を残して私一人で巨大な鄭成功像と皓月園へ。そこで頼んだのは、私が巨大な鄭成功像の前でタオルを振って立つのでそれを撮影してくれということ。かなりバカげた挑戦だが、結果は見事に大成功。しかし、さてそれがわかるかな?(写真3-⑳)。
海に向かって立つ鄭成功の石像は高さが15.7mもあるから、真下から見るとその巨大さにビックリ。しかし、新婚カップルが写真をとっていた場所からは意外に近く、歩いて5分ほどだ。その下でタオルを振っている姿を写真を撮ってもらった後(といっても、ホントにシャッターを押してくれているかどうかはまったく見えない)、小さな資料館に入って絵はがきを購入。そして、階段を下に降りて皓月園に入る(写真3ー21)と、そこには鄭成功と騎馬隊をモチーフにした巨大なブロンズ像があった(写真3ー22)。私は鄭成功のことを呉子牛(ウー・ヅーニウ)監督の『国姓爺合戦』(01年)(『シネマルーム5』155頁参照)で学んだが、そのカッコいい生き方が大好き。そのため、巨大な石像や今にも動き出しそうなブロンズ像を見学できたことに感激。
もっとも、帰国後資料を整理していると、この皓月園とは別に日光岩のふもとに鄭成功紀念館があり、ここには鄭成功にまつわる文物を展示しているらしいから、これを見逃したのは非常に残念。
(10)「張三瘋欧式嬭茶舗」にて紅茶を
以上で一応コロンス島での観光をすべて終え、船着場の奥にある商店街でひと休みしつつ、おみやげなどを買うことに。そこで入ったのが、「張三瘋欧式嬭茶舗」という紅茶屋(写真3ー23)。これは最近ネット上で有名になったおしゃれな洋風の紅茶屋らしい。紅茶一杯15元は結構高いが、それでも小さな店内は女性客やアベックでいっぱい。
(11)「黄金香」にて牛肉干、猪肉干を購入
次に商店街をブラブラしていて目についたのが、「黄金香」という小さな店。店の前に人だかりができているのは、試食品として牛肉干と猪肉干を気前よく次々と提供しているから。昨日、中山中路を散策中に食べた「美珍香」の焼肉もおいしかったが、ここで試食した牛肉干と猪肉干もメチャうまい。牛肉干2個と猪肉干2個がセットで赤い袋に入ったものが50元だが、それが飛ぶように売れている。たくさん試食したこともあり、こりゃ買わなければと思って買ったが、こうなるとどうしても欲しくなるのがビール。そこで近くの店で瓶ビールを10元で買い、牛肉干と猪肉干を食べながら歩くと、気分は最高(写真3ー24)。
5 コロンス島からアモイ島へ(16:40~16:50)
名残惜しいが、そろそろコロンス島ともお別れの時が近づいてきた。船着場に行くと(写真3-25)、ちょうど船が出る直前だったので乗り込もうとしたが、危ないので中止。約10分後の次の船に乗り込んだが、来る時はゆっくり座れても、帰りはラッシュ並みの混雑。帰りは真っ直ぐ厦門の船着場に進むから渡航時間は5~10分だ。船着場に到着後、今日一日つき合ってもらった高さんとお別れ。本当に今日は一日おつかれさまでした。
6 ホテル到着、シャワー(17:10)
船着場からは、慣れた道を歩いてホテルへ。この後おいしい夕食を食べるためには、汗を流すことが不可欠。18時にタクシーに乗って林先生たちとの夕食会に行く予定だから、その前に手早くシャワーを。
7 タクシーで夕食会へ(18:10~)、夕食(18:20~21:00)
(1)今日の夕食は林先生とそのご主人の謝松さん、12歳の娘さん、運転手さん、そして私たち2人の計6人。海沿いの大きなレストランだが、ここは海鮮料理が売りらしい。
(2)最初に出たのは日本風の刺身ではなく煮魚だったが、新鮮なだけに身がプリプリしていて本当においしい。次に出てきたシャコは日本で見るものの3倍くらいあったが、決して大味ではなく、身が引き締まり美味。その他、どれもこれもおいしいものばかり。
(3)厦門市で政府の仕事をしているご主人は気さくな人で、日中の食比較の他、例えばシャコという単語や1、2、3、4の数字の数え方など、厦門の言葉が日本語とよく似ていることなど話題が豊富。したがって、私の片言の中国語も交えながらいろいろな話題で盛りあがった。また、日本のアニメが大好きな娘さんは、日本語を学ぶためにも同世代の日本の男の子と文通したいとのこと。そんな日本人の男の子を紹介してくれと頼まれた私は、娘さんに対して「我想努力!」(努力したいと思います)と答えたから、そんな年頃のしっかりした息子さんを持った人がいれば、是非私に連絡を。
(4)ビールをタップリ飲みながらの楽しい会食が終わると、記念撮影(写真3ー26)。再度厦門に来た時も、よろしくお願いします。
8 ホテル到着(21:30)、シャワー、就寝
シャワーをして荷物を整理し、明日の特別講義のための勉強をして就寝。
by sakawa-ryokou
| 2010-05-10 12:35
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